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好きと嫌いの心理学2

好き」という気持ちはどこから来るのだろう?「嫌い」という気持ちはどこから来るのだろう?
「好きと嫌いに理由はない。」なんて言う人もいるけど、何かを好きになるには必ず理由があります。嫌いになるのにも必ず理由があります。それは、人間関係や恋愛についてもまったく同じことなのです。


4.「好き」の構成要素

 今回は、好きという感情がどこからきて、何に由来し、何がその感情を引き起こす要因になっているのかについて考えてみたいと思います。

 たとえば..."食べ物の好き嫌い"というと少々違う話になってしまうのですが、本来であれば人間には、身体が欲している(=欠乏している)栄養素を多く含んだ食べ物を求める本能的欲求があります。

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 たとえば、身体や頭を酷使するような仕事をしている人は、脂肪分や糖分などが多く含まれるカロリーの高い食べ物を好みます。また、胃腸など消化器系に病気を持っていたり不調を感じている人は、食物繊維や乳酸菌など消化の働きを助ける成分が多く含まれる食べ物を好みます。

 同じように、タンパク質が不足している人はタンパク質を多く含む食べ物、塩分が不足している人は塩辛い食べ物、水分が不足している人は水っぽい食べ物を好むのが、本来の本能的欲求です。

(※ただし、現代の日本では、食べ物の選択肢が豊富にありすぎることや、文明の発達によって極めて暮らしやすい環境が整っているために、個人の趣味・趣向・その他諸事情により偏った食生活になることが多くなっています。)

 好きという感情をもたらす要素は、これら食べ物への欲求と同じことが言えます。
 つまり、その人によって必要であるかどうか得であるかどうかが、好きと嫌いを分ける決め手になっているのです。これまでの話を整理すると・・・

≪幼少期からずっと「好き」なもの(こと)≫
  • カッコイイものやキレイなもの
  • 自分を快適な気分にさせてくれるもの(こと)

≪大人になってから「好き」になるもの(こと)≫
  • 自分にとってなもの(こと)
  • 自分にとって正しいもの(こと)
  • 自分にとって必要なもの(こと)

≪人によって大人になってから「好き」になるもの(こと)≫
  • みんなにとってなもの(こと)
  • みんなにとって正しいもの(こと)
  • みんなにとって必要なもの(こと)


 ちなみに、正しいもの(こと)に関しては、あくまでも"共感できるもの(こと)"であったり、自分の"正義感を満たして快適な気分にさせてくれるもの(こと)"としての欲求です。"正しくても共感できないもの(こと)"には好感を持つことは出来ませんし、"正義感が少ない人"、"正義感が全くない人"にとっては無意味に感じるでしょう。

 お気づきだと思いますが、上記で「人によって」と書いている部分があります。

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 普通に考えると、自分勝手な人やわがままな人や協調性のない人など、いわゆる(嫌われ者や犯罪者などが除外されるのだろう)と思われがちですが、そんなに単純な話ではありません。

 もしかしたら、世の中のほとんど全ての人が除外されてしまうことかもしれないのです。

 前出の『3.短期的視野から長期的視野へ』で触れたときは、あくまでも"選択の基準"としての話であって「好きか嫌いか」の話ではありませんでした。(本当は嫌いだけど、選択の基準としてはこっちを選ばざる負えない...)といったことも含まれていました。

 つまり、たとえ選択の基準として"有り"だったとしても、イヤイヤ選んでしまっている部分がある以上、自分勝手な人やわがままな人や協調性のない人だけでなく、世の中のほとんど全ての人が除外されてしまうかもしれないのです。

また、"人によって"の部分を"時と場合によって"と置きかえることもできます。

  1. 個人として賛同する社会的見解
    みんなにとっても好ましいもの(こと)だし、自分にとっても好きなもの(こと)である
  2. 個人として賛同しない社会的見解
    みんなにとっては好ましいもの(こと)だけど、自分にとっては好きなもの(こと)ではない

 つまり、良識がある(協調性がある)一般的な人たちにとっても、これら両方のケースが日常的に起こっているわけです。1番であれば問題ありませんが、2番のときに個人がどう対処するかによって、その人への周囲の評価が変わってくるのです。

  1. 個人として賛同しない社会的見解の場合でも、自分は同意して従う
  2. 個人として賛同しない社会的見解の場合は、自分は同意しないし、従わない


 時と場合にもよりますが、いつもいつも「B」の人は"わがまま"とか"自分勝手"とか"マイペースすぎる"とか言われて「扱いにくい人」と思われてしまうでしょう。逆に、いつもいつも「A」の人は"素直"とか"モノ分かりが良い"とか"大人の対応"とか言われて「扱いやすい人」と思われるでしょう。

 学校の中や会社内など公共の場では、基本的に「A」の姿勢をとっておくのがベストとは思いますが、プライベートな対人関係では、「A」と「B」のバランスを上手にとっていくのが良いのです。 (いつもいつも「A」だと"ただのいい人"と思われてしまうので...)


5.「嫌い」の構成要素

 前回までの話の流れで考えれば、嫌いという感情をもたらす要素は簡単に推測できると思います。単純に推測して整理すると、

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≪幼少期からずっと"嫌い"なもの(こと)≫
  • カッコ悪いものやキタナイもの
  • 自分を不快な気分にするもの(こと)

≪大人になってから"嫌い"になるもの(こと)≫
  • 自分にとってなもの(こと)
  • 自分にとって正しくないもの(こと)
  • 自分にとって必要でない(=ジャマ)なもの(こと)

 ということになるでしょう。
 ここまでは良いと思います。「好き」という感情の、ちょうど裏返しになります。

 ただ、この続きも同じように、単純に裏返しで良いと思いますか?

≪人や、時と場合によって、大人になってから"嫌い"になるもの(こと)≫

  • みんなにとってなもの(こと)
  • みんなにとって正しくないもの(こと)
  • みんなにとって必要でない(=ジャマ)なもの(こと)


 とりあえず、単純に裏返しで書いてみましたが、「好き」になるもののときは、正しくないもの(こと)について"共感できるかどうか"と"正義感の有無"についてのみ注釈しました。ここでも同じように正しくないものを嫌うかどうかは、その人が"共感できるかどうか"と"正義感の有無"が大きくかかわっているのは確かです。正しくても共感できなかったり、正義感の少ない人や全くない人にとっては無意味に感じるという点でも同じでしょう。

 ですが、「嫌い」になるものの場合は"みんなにとって損なもの(こと)"についても"みんなにとって必要でない(=ジャマ)なもの(こと)"についても無意味と感じて無関心でいる人が多いのです。

 地球環境問題を例にとって考えてみると分かりやすいと思います。
 極端な話、世界中のみんなが一斉に「車に乗るのをやめる」という行動をとれば、CO2(二酸化炭素)の排出量を大幅に削減することができます。これは、地球全体(=みんな)にとっては得なこと・必要なことであるはずです。ですが、同時にこれは「車に乗れなくなると不便だ」という、個人としての損なこと・必要でないことにもつながっています。

 結果として、世の中の多くの人は今でも車に乗り続け、地球全体(=みんな)の利益よりも個人の不利益からの回避を優先しているわけです。

好きなものを得たいという気持ちよりも、嫌いなものを回避したいという気持ちの方が、個人の行動に与える影響は強い。


 つまり、たとえ「みんなにとって損なもの(こと)・必要でないもの(こと)」であっても、それが同時に「自分にとっては得なもの(こと)・必要なもの(こと)」であれば、ほとんど迷うことなく後者の方を優先して考えるということです。

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 このことは、地球環境問題に限らず、現代の世を生きる多くの人たちの、生活上のあらゆるシーンで同じようなことが言えそうです。「他人の不幸は蜜の味」とまでは言わなくても、「自分さえ良ければいい」という風潮が激しさを増している昨今は、特に言えることと思います。

 世の中に不幸をもたらすものは"貧困"と"格差"です。人の肉体面に強い悪影響を与えるのが「貧困」で、人の精神面に強い悪影響を与えるのが「格差」です。

 歴史によほど詳しい人でなければご存じないと思いますが、戦国時代の原因となった"応仁の乱"の最中(さなか)、焼け野原と化した京の都で、とある詩人(作者不明)が詠んだ一つの歌があります。"当時の世相(せそう)をよく描き出している"と言われ、今でも記録として残っています。

「天下は破れば破れよ。世間は滅びば滅びよ。人はともあれ、我が身さえ富貴ならば。」
(※ 天下など、どうぞ破れてください。世間など、どうぞ滅んでください。たとえ人々が飢えて苦しんでも、自分さえ豊かであれば、別にどうでも良いことです。)

※応仁の乱…1467年、当時の二大勢力だった「細川勝元(東軍16万)」と「山名持豊(西軍11万)」が対立し、室町幕府の将軍継嗣問題や全国の諸大名同士の対立を巻き込んで起こった大乱。11年にも及ぶ戦いは京都を中心に繰り広げられるが、そのあいだに戦乱が全国各地に飛び火したことによって戦国時代が始まったと言われている。

 この歌は、「格差社会」が蔓延する現代の日本の世相(せそう)を表わしている歌と言っても、あまり違和感がなさそうですよね。


6.行動の機制(防衛機制)

 人が社会生活を円滑に行なうためには協調性を持つことがとっても大切です。

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 協調性とは、すなわち社会的見解に則った行動をとることです。ですが、自分を取り巻く社会的見解に賛同できる場合もあれば、賛同できない場合もあります。

 そして、たとえ賛同できなかったとしても、"自分勝手"や"わがまま"は決して許されるものではなく、本心はどうであれく行動だけでも社会的見解に合わせなければならないケースが大半です。

 そんなとき...つまり本心とは裏腹の行動を強いられ、自分の欲求が満たされなかったときに、自分の心を安定した状態に保つためにとる心理作用(適応の仕方)を「行動の機制(防衛機制)」と言います。行動の機制は、基本的に無意識の中で生まれ、無意識の中で行なわれます。

(※自分が賛同しない社会的見解に則った行動をとる場合だけでなく、自分の欲求が満たされないときのあらゆるケースでも同じように「行動の機制」という心理作用が起こります。)

 以下に、行動の機制の代表的なものを幾つかあげておきます。

≪行動の機制の代表的なもの≫

  1. 抑圧…不都合な感情を無意識の中に押し込める。意識の上では忘れてしまうこと。
  2. 合理化…不都合な感情が生まれた原因(失敗や力不足など)を正当化すること。
    例としては「失敗は成功のモト」や「知らなかったんだから仕方がない」と考え、自分をなぐさめることなど。
  3. 分離…不都合な感情を押し殺して、客観的・論理的な思考で自分をコントロールすること。
  4. 転位…不都合な感情をぶつける矛先(ほこさき)を、その原因となったものとは別のものに置き換えること。八つ当たりなど。
  5. 逃避…不都合な感情が生まれた原因から目をそむけること。現実逃避・逃亡など。
  6. 退行…子どもの頃の考え方や行動パターンに後戻りすること。ヘソを曲げる・ダダをこねる・わがままなど。
  7. 代償(補償)…満たされなかった欲求の代わりに、別の欲求を満たすことで満足すること。
    例としては「失恋したので勉強を頑張る」など。
  8. 代償(昇華)…満たされなかった欲求の代わりに、別の欲求を満たすことで満足すること。その対象が、社会的に承認された価値の高いものに向けられる場合を「昇華」と言う。
    例としては「自分の企画が通らなかったので、通った(他人の)企画で一番の功績を上げる」など。
  9. 反動形成…満たされなかった欲求とは正反対のものに価値を置いて行動すること。あまのじゃくな性格など。
  10. 分裂…すべての物事を、善か悪か・正しいか誤まっているかで判断する。しばしばその判断が二転三転する。
  11. 投射…自分の(後ろめたい)欲求を他人の欲求としてすり替えること。
  12. 同一視(同一化)…理想とする優れた人物と自分を同一視して、満たされなかった欲求を満たした気分になったり、その人物の考え方や行動を真似ること。
    例としては「ドラマの登場人物に感情移入する」や「坂本龍馬の影響を受けて、いきなり"土佐弁"を話し始めたり、日本の将来を考えたりする」など。


 行動の機制は、誰にでも起こる心理作用です。
 心が強い人であろうなかろうと、立派な人であろうとなかろうと、すべての人が何らかの行動の機制(防衛機制)をはたらかせて、自分の心を安定した状態に保っています。

 ですが、はたらかせる行動の機制(防衛機制)の種類は、人によって、その傾向が片寄っていることがあります。

A.表面的には行動の機制で対処せずに、現実の問題にひたすら取り組んでいく人。
B.おもに"代償補償昇華)"や"合理化"で対処する人。
C.おもに"抑圧""逃避""転位""退行""投射"で対処する人。
D.おもに"分離""分裂""反動形成"で対処する人。


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 Aで対処する人は「責任感が強く(強すぎる)、周囲から非常に信頼され、とっても好かれる傾向があります。ただし、ついつい無理をし過ぎてしまい、限界を超えると極端な「逃避」の防衛機制に走ってしまう危険があります。

 Bで対処する人は「向上心が強く、比較的円滑な社会生活を送ることができ、周囲とも良好な人間関係を築くことができます。(望ましい行動の機制) (※ただし、ケースバイケースで"合理化"は"前向き思考"からくる場合もあるが、単なる"負け惜しみ"からくる場合もあります。)

 Cで対処する人は「向上心が乏しく無責任な人」が多く、周囲との良好な人間関係を築きにくく、ややもすると社会から孤立してしまう場合もあります。(望ましくない行動の機制

 Dで対処する人は「(責任感もあり、向上心もあるのですが)心が弱くてプライドが高すぎる人」に多く見られます。周囲との人間関係においても、社会生活においても、良好か劣悪かの両極端になってしまう傾向があります。(望ましくない行動の機制) (※ケースバイケースで「分離」は"沈着冷静"に動けるので効率は良いが、本当の感情を押し殺して頑張ってしまう分、もっと別の"望ましくない行動の機制"に走ってしまう危険もあります。)

 ちなみに「12.同一視(同一化)」に関しては、少なくても他人に迷惑をかけない点ではOKです。ただし、たとえば誰かが何か真剣に打ち込んでいるときや仕事中などに、歴史上の偉人のモノマネなどをして周囲に迷惑をかけるのは、あまり良いこととは言えません。


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